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2015年4月5日日曜日

降圧剤は一生のまなければならない?

Question

降圧剤は一生のまなければならない?

Answer

降圧剤を服用し始めると下がりすぎるくらいに効くものです。つまり、早めに治療を開始した場合は、薬の使用量は少なくてすみ、また血圧を上げている原因、たとえば食塩過剰や肥満や運動不足の改善を行えば、降圧薬を中止しても、血圧は下がったままに保つことができます。


また、ある程度高血圧をほうっておいた場合でも、2~3年の間、薬をのみ続けているうちに血圧が落ち着き、薬の量を減らしても血圧は上がらず、ついには薬を中止しても正しい血圧が保たれているというケースもあります。ただし、本態性高血圧という病気は遺伝を基盤としているだけに、いったん薬を中止することができても、ストレス、肥満その他の要因が加わると、再び高血圧に逆戻りしてしまいます。そのときは降圧薬治療を再開すればよいし、環境条件が改善すれば、再び薬をやめてよい時期がくるはずです。しかし多くの患者さんは、長い間高血圧をほうりっばなしにしておくため、細動脈に器質的病変を合併してしまい、降圧剤で血圧は下がっていても、やめれば再び血圧が上がってくるというケースがほとんどです。

そして細動脈の病変が進むほど降圧薬の必要量もふえますから、薬を正しくのまないで、かってに中断したりしていると、当初は少量で効いたのに、そのうち、同じ量では効きめが悪くなるという状態になってしまいます。

そして薬の量がふえれば、それだけ副作用の心配もふえるというわけです。高血圧の治療は、早めに開始すれば、それだけのメリットがここにもあるのです。なお定期的に血液検査を行って、薬の副作用への対応は医師が責任をもってくれていますから、心配する必要はありません。むしろ、医師の指導を正しく守ることに気を配ってほしいものです。

薬に頼らず血圧を下げる
http://bloodpressure.sblo.jp/

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