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2015年5月10日日曜日

[高血圧]肉体労働なので汗を大量にかくが塩分制限しても大丈夫か?

Question

その心配は日本で生活している限り大丈夫でしょう。もともと健康体を保つのに必要な食塩量は、1日に1グラム以下であろうと推測されていますが、日本人は平均10g以上もの食塩をとっており、まさに塩づけの状態です。

私たち人間は体内の食塩が欠乏すると危険なので、食塩の摂取量が少ないと、尿や汗の中の食塩量はゼロに近くなります。ですから、汗をかいて塩が体外へ出ていくという状態は、食塩をとりすぎているという証拠なのです。

この点については、米国での実験データがあります。これによると1日に9リットルの汗をかいたとしても、食塩を1日に5gもとっていれば、汗の中に余分な食塩は出ていきながら、体内のナトリウム不足はおこらない、という結果が得られました。

このことからわかるように、労働で汗をかくからといって、そう簡単に食塩不足になるものではありません。ただ、急激な環境変化に体が順応するにはある程度時間がかかります。

したがって、今まで食塩をとりすぎている人がある日突然に極端な減塩をしたら労働に従事する人は体調を崩してしまうかもしれません。 疲れたり意欲が低下する可能性もあります。しかし、減塩自体が体に有害だという意味ではなく食塩を摂りすぎていた体が減塩になれるまでに時間がかかっているだけです。


塩分は減らせるだけ減らすというのは間違い

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